茅乃舎・西宮・2024

佐藤かれんさんより(手織り)

Q1 長野県で手織りに励まれる佐藤かれんさん。 今展には、どのような作品を出品くださいますか。 A1 以前スウェーデンに留学していたときに、食にまつわる場面で出会った可愛い織物を、当時の記憶を思い出しつつ制作いたしました。 ハンドタオル、テ...
茅乃舎・西宮・2024

樋口萌さんより(陶芸)

Q1 三重県津市で作陶される樋口萌さん、今展にはどのような作品を出品くださいますか?A1 カップ類を中心に、現在取り組んでいる染付マットの作品を出品します。 縄目模様を施した高台(器の裏側)にご注目いただけると嬉しいです。 表目にみえる華や...
茅乃舎・西宮・2024

角舘徳子さんより(津軽こぎん刺し)

Q1 津軽地方で刺し続けられてきたこぎん刺し。 20代からその美しさに惹かれ、刺し続ける若き作り手、角舘徳子さん。 今展には、どのような作品を出品くださいますか。 A1 今回は岩木山ポーチや鍋敷き、スマホポーチを中心にお作りしました。 自分...
ヒナタノオト工藝帖

ふたりのミシンの調べ

明日、5/11(土)からはじまる 帆布バッグ作家のamさん、洋服作家のすずきみきさんの展覧会「ミシンの調べ」。 今年で3回目を迎えます。 4月、満開の桜のころ、町田市南大沢のアトリエへ撮影に伺いました。 5月、青葉のころ、おふたりの作品がヒ...
長野麻紀子

夜間飛行

とろんとした黄昏がなみなみと注がれた杯に、菫、青、灰色が入り混じりはじめ するすると夜の帳が下ろされてゆくのを、ぽうと眺めていた。 最後のレモン花と薔薇の香りを色濃く漂わせる夜の淵に腰掛けて、 湯を沸かし、グリーンルイボスの茶を淹れる。 ル...
大野八生

庭の体力

ありがとう、おめでとう、感謝の気持ち、悲しい気持ち。 言葉にならない気持ちを誰かに手渡す時、花束にすることが多いものです。 高校生の頃、誕生日に親しい友人たちから送られた小さな花束。 可憐で、野性味があって、庭で摘んで束ねてくれたような見た...
クロヌマタカトシ

土の顔

小さい頃に度々、知らないおじさんが家に来ていた。 そのおじさんはいつも声が大きくて僕は少し怖かった。 鍵の掛かっていない玄関の引き戸をがらがらっと勢いよく開けて 「おーい、まーちゃんいるかー」と家中に響く声で叫ぶのだ。 大抵は母が応接してい...
ヒナタノオト工藝帖

なんとなくの先へ 七実さんへの手紙

七実さん、個展が無事終了いたしました。 充実の作品群、あらためて、ありがとうございました。 そして、お疲れさま、と心から労いたいと思います。 始まるまで。 特に案内状の制作でやりとりをしていた冬の終わりの頃、 心細そうな七実さんの声に、心配...
ヒナタノオト工藝帖

春に得たもの

Gökotta × Påskヨークオッタ × ポスク 糸花生活研究所(藤原洋人さん・藤原真子さん)佐藤かれんさんの作品展が終わり、スタッフ一同とても充実した気持ちでおります。ご来場いただきまして、あらためて御礼申し上げます。, 藤原さん夫妻...
にしむらあきこ

恋する紙宝石

2年ぶりのヒナタノオトさんの個展です。 2年前、「青の王国」のあとにすぐ2年後の個展のお話をいただき、そのときから「恋」をテーマにしようと構想を練ってきました。 「恋」なんぞ遠いもの、忘れかけていたもの、懐かしいもの。 そんなふうに思ってい...
にしむらあきこ

父とダンス

夢をみた。 学校の校庭のどまんなかで、父はオフィスチェアに座っている。 よく身につけていた綿の水色のパジャマを着て、茶色の模様が入ったウールのガウンを羽織っている。 50歳くらいの時の父の姿をしていた。 長身細身でなかなかイケメンだったので...
にしむらあきこ

わたしのともだち

明けない夜はない。 止まない雨はない。 使い古されて鮮度も落ち、ありきたりで色気のないこの言葉を、この2年近くなんどもなんどもの口の中でもごもごとつぶやいていた。 そういえば中学生の時の同級生は、同じような意味をもって「不景気のあとは好景気...