水村真由子さんより(木の道具)

Q1
昨年の第一回目の展。
在店も含めて参加くださった水村真由子さん。
ご自身が作り出した作品への愛ある説明がとっても楽しく、すばらしく!
今年はどのような作品と出会えるでしょう、そして、どのようなお話を伺えるのか、楽しみでなりません。
さぁ、寄せていただいたメッセージをお届けしますね。

A1
食にまつわる木の道具を出品します。

食事をする時に使う匙やフォーク、お料理をするときに使うへらやしゃくし、調味料を掬ったり塗ったりするちいさめのへらなど、さまざまなお道具があります。

1本ずつ小刀や鉋で手削したあと、それぞれ用途に合う仕上げ方法を選びこしらえています。
最近は定番のものに加えて、ツートーンカラーのお道具も仲間入りしました。

働きものから愉快なものまでありますので、ご自身のくらしに合う道具をお選びくださるとうれしいです。

スッカラ

昔から韓国にあるスッカラ(韓国語で匙の意味だそう)という食事用の長い真鍮のお匙に魅了されました。
私なりのアウトプットでこしらえ、スッカラ匙と名付けました。
匙頭にマットなモカ色の漆を塗り重ねています。
口に含んだときふんわり、そのあとスルッとした口抜けのよい感触です。
柄には軽く生漆を染み込ませて撥水性を保ちつつ、木目を活かした仕上げにしています。
使い心地に加えて、お色や質感の違いも愉しい匙です。

瓶へら

柚子胡椒やコチュジャンのような調味料を小瓶から取り出す時、小ぶりな瓶へらはとても働きものです。
緩やかなカーブのへら先から調味料をスっと掬ってお皿のへりにチョン!と軽やかです。
へら先に施した漆は撥水性と抗菌作用に優れ、瓶の中の調味料に触れても衛生的に使えます。

めいめい匙

れんげの木地を切り出す時にでる端材(山桜)を使い、即興で削りだした匙に漆で装飾した創作匙(めいめい匙)です。
全て1点もので、それぞれに合うタイトルを付けています。
掌にのせていろんな角度から眺めて愛でたり、もちろんお道具として使ったり、めいめいご自由にお使いください。

タイトル
上段:お茶と甘いもんで一服(水無月)
下段(左から):coins、I got rhythm、pattern、tongue

Q2
茅乃舎さんの商品を使って作るお気に入りのお料理がありましたら、教えてください。

A2
シンプルにお出汁の味を愉しめる「すまし汁」。
汁物が好きなので温かいおつゆがあるだけで、なんだかほっとします。
ふわふわ卵や三つ葉もいいですし、これからの季節だとミョウガもいいなぁ。
私の住む奈良は三輪そうめんの産地なので、おすましに入れて頂くのもご馳走!
想像しただけでヨダレが出そう。

Q3
西宮、あるいは、関西での思い出がありましたら、教えてください。

A3
大阪生まれの奈良育ち。
常に笑いがそばにあり、コテコテ関西弁が溢れる日常です。
実は幼少の頃、親の仕事の都合で2年ほど甲子園口に住んでいたそう。
(幼すぎて私の記憶にはないのですが…)
甲子園の近くまで来た時は、ここらへんに住んでたんやなぁ~としみじみ感じたりしています。
西宮で阪神タイガースのグッズをお持ちの方をお見かけすると、気分は高まりますね!

Q4
水村さんの在店予定がありましたら、お知らせください。

A4
初日5月24日(金)と25日(土)の2日間。
いずれも11:00頃~在店を予定しています。
愉快におしゃべりしながら、みなさまのお道具選びのお手伝いをさせていただきたいと思います。

わぁ、たっぷりのラインナップ。
見応え充分ですね。

でも、水村さんの食まわりの木の道具の一番の魅力は、使い続ける中でじんわりと感じる幸福感。
私は、納豆ヘラを特に愛用しているのですが、実は納豆はあまり食べないので、納豆に使うよりも調理全般に愛用しています。
味噌や各種調味料を掬う時、ヨーグルトを食べる時、小鍋でちょこっとママレードをこしらえる時・・・。
丁寧に面取りをされた木の道具の姿は、使い込む程、店頭に並んでいたとき以上に美しい素顔を見せてくれるのです。
ああ、誰かが丁寧に作ったものを使わせてもらえるって、幸せだなぁ、って思うのです。

金曜、土曜、水村真由子さんの在店日、作者から直接お話を聞きながら、とっておきの木の道具、お選びいただけたらと思います。

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