「くるみの木の皮のお弁当」のお話しが好きでした。
以前「食べることは生きること」と、工房からの風で知り合った作家さんに教えていただいて、
その食べることがぎゅっと詰まったお弁当のお話しだったからかもしれません。
この章の中に
「誰かが大切に想いを込めて作ったものを、誰かがその想いを大切に受け取って使う。そうしたシンプルな佳きことの巡り」
という言葉があって、まさに目指しているものづくりの在り方だなと思いました。
食べることは生きることで、自分にとっては作ることも生きることだと思います。
そういう大きな佳き巡りの輪の中にいられることを、幸せに思っています。
また、稲垣さんが作家の方に読んで欲しいと書いてらっしゃいましたが、作家だけでなく子ども達にも読んで欲しいなと思いました。
身の周りの「物」には必ずどこかに作った人がいること。
それが作家の物だけでなくとも、そこには誰かの想いや時間が抱かれていることが、小さな人達にも届いたらいいなと願っています。
香田佳人さん(アトリエ倭)
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