RIRI TEXTILE(染織・埼玉)伊勢丹展

Q1
RIRI TEXTILEの和泉綾子さん。
今展には、どのような作品を出品くださいますか?

A1
2023年の工房からの風での企画「鎮守の杜の色暦」特装本制作から生まれた四季のストールより、春、秋、冬を、それぞれサイズを変えて出品します。
こちらは工房からの風の会場であるニッケ鎮守の杜・手仕事の庭で育まれている草木で染めた糸のみで制作しています。
あのお庭の草木たちからの恵みだけで、こんなにも豊かな色彩が得られることは、
草木の色の魅力を知っているつもりだった私自身もあらためて心震える発見でした。
場を変えて今展のお客様にもご覧いただけたらと思います。

定番のリネンのネックウエアはホワイト、藍のほかに新色の墨色をご用意したいと思っています。

Q2
RIRI TEXTILE、和泉綾子さんの好きな花を2種教えてください。

A2
以前の伊勢丹展でも好きな花の質問がありました。
幼稚園ですみれ組になった時、その花を知らなかった私が
「すみれの花を見たい!欲しい!」と母にねだって困らせたことがありました。
困った母は、馴染みのお花屋さんに連れて行ってくれ、でもすみれの花はなく、
仲間だからとパンジーを買ってくれたこと。
そんなすみれの花と母との思い出を綴りました。

母が亡くなった年の春から、植えた覚えのないすみれの花が庭に咲くようになりました。
ただの偶然だと思いますが、今では庭の片隅に小さなすみれの花を探すのが春の楽しみのひとつになっています。

もうひとつ好きな花はやはり藍の花でしょうか。
庭ではなかなかたくさん育たずついに畑を借りて育てる様になった藍。
染めた時の美しい藍色も好きですが、秋に咲く小さくて赤い花もとてもかわいくて大好きです。
慣れないながらも種を蒔き、葉を収穫し、何年分かまとまった量になったところで、昨年は蒅作りにチャレンジしました。

今年は藍建てにチャレンジしてみたいと思っています。
なかなかすべての作品に使えるまでにとは今の時点で想像できませんが、
育むことと作ることが自分の暮らしの中でたのしく巡ることを目標に、
今年も秋に小さな赤い花を愛でるべくそろそろ畑の土も耕さねばと思っているところです。

今展では、紺屋さんで染めさせていただいているものになりますが
定番のリネンガーゼストールなどの藍染め作品もたくさんご用意しています。

今年もすみれが咲く季節を迎えますね。

和泉綾子さんの在店日は、初日12(水)、14(金)、15(土)、16(日)、18日(火)。

インスタグラムは、こちらです。
→ click