佐藤かれんさんからのクリスマス(明日館講堂)

Q1
自由学園ご出身で、北欧スウェーデンに留学されていた佐藤かれんさん。
今展の申し子!?のような作家ですね。
2022年に続いて2回目の出展になります。
今展には、どのような作品を制作くださいましたでしょうか?

A1
作品は、ハンカチ、ひざ掛け、マットなどのインテリアと、あたたかな巻きものを、明日館展に向けて織りました。

ハンカチ

スウェーデンの伝統模様のハンカチです。
このハンカチを織るときはいつも、模様と色の組み合わせを楽しんでいます。
今回は冷たい空気や落ち葉など、冬を想像しながら1枚ごとに配色を変えて制作しました。

ひざ掛け

コットンとラムウールのひざ掛けです。
以前の家に陽当たりの良い縁側があり、冬は最高の昼寝スポットでした。
縁側での昼寝用に織ったのが、こちらのひざ掛けです。
さっぱりと柔らかい質感が、軽く一枚羽織りたいときにピッタリです。

トラスマッタ

トラスマッタは、細く裂いた布を糸にして織るマットです。深いピンクと緑の布を所々に使って、ほんのりとクリスマスカラーみたいです。マットの周囲には白いふわふわの布を雪のように織り込みました。

綾織りのマフラー

太番手のラムウールの糸で制作した、綾織りのマフラーです。
ひとつの経糸から、緯糸の色を変えて、ピンクとブルーグリーンの2枚が出来ました。
縮絨したらマフラーが膨らんで、ふんわり暖かな手触りです。

Q2
クリスマスにお薦めしたいものごとや、心に残るクリスマスの食べ物やイベントについて教えてください。

A1
心に残るクリスマスの食べ物は、サフランパンです。
留学していたスウェーデンには、クリスマスにケーキの習慣がなく、代わりに菓子パンが登場します。
サフランパンは、その独特の香りと黄金の美しい見た目が、とても印象に残っています。
(友達と焼いたサフランパンの写真を一緒に送ります。)

サフランパン!
デンマークではあまり見かけないのですが、スウェーデンのクリスマスシーズンにはどこでもサフランパン!でした。
おいしいんです、とっても。

ひとりの織り手の仕事とは思えないほど、たっぷりの作品でやってきてくださるかれんさん。
今回も充実の構成ですね。
自由学園のOB OGの方々も、かれんさんの頑張っていらっしゃる姿、きっと応援くださいますね。

佐藤かれんさんのインスタグラムはこちらです。
click