水村真由子さん(茅乃舎 西宮ガーデンズ展)

Q1
茅乃舎さんでの催事でも、毎回ご好評をいただいている水村真由子さんの木の道具。
今展にはどのような作品を出品くださいますか?

A1
お台所や食事のシーンで使う、さまざまな食にまつわる木の道具を出品します。
あわせて、道具づくりの過程からポロっとアイデアがこぼれ落ちてきた、靴べらや熊のおもちゃもお出しします。

今回の展示に向けて、さまざまなかたちの取り分け匙を、手の動くまま、直感的に削ってみました。
木材はクリとクルミを使用。ほどよくエイジングされた濃い褐色の風合いは、アンモニアスモークによって仕上げています。
これは着色ではなく、木に含まれるタンニンと気化したアンモニアが反応して生まれる染色方法で、表面だけでなく内部までじんわりと色づけされます。
デンマークの家具などにも古くから使われている技法です。

今回は、手のひらに収まるくらいのちいさめのサイズでご提案。
おいしいものが盛られたうつわに、そっと添えられ、愉快に仕事をする匙であることを願って。

Q2
父の日にお薦めの作品がありましたら、教えてください。

A2
クリの木で作った調理用のへらです。
右利き用と左利き用があります。
わたしが自宅で使っているへらの見本(写真右端)をお見せしながら、経年とともに味わい深く変化していく様子をお話しすると、みなさんとても興味深そうに耳を傾けてくださいます。

お料理好きの方はもちろん、定年を迎えて時間にゆとりができた方や、これまで料理はあまりしてこなかったけれど最近は台所に立つようになったという方など、ご自身で選んでくださる方も多い、そんな木のへらです。

Q3 
茅乃舎さんの商品でお好きなものがありましたら教えてください。

A3
焼きにんにく味噌です。
焼いたお肉やお野菜につけて食べるのもおいしいけど、シンプルにほかほかのごはんにちょんと載せていただくのが、いちばんのお気に入りです。
にんにくもそれほど強くなく、ふんわり甘く、やさしいお味なので、おにぎりの具材としても活躍します。
そろそろ冷蔵庫のストックがなくなりそうなので、在店の時に買い足そうと思っています。

茅乃舎さんのさまざまな食の商品、どれもに水村さんの木の道具が活躍してくれそうですね。
そして、思わず引き込まれてしまう水村さんの作品説明。
木の道具っていいな、食の時間、作るときも、食べるときも楽しく大事にするっていいな。
そんな幸福感を得られる機会となることと思います。

水村真由子さんは、 13日(金)14日(土)に終日在店くださる予定です。
ぜひ、会いにお出かけください。

そして「父の手料理」のご寄稿もいただいております。
「日曜日の納豆」
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ちなみに、水村さんの「納豆へら」は、万能へらで、大推薦!作品です。

水村真由子さんのインスタグラムはこちらです。
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