Q1
ヒナタノオト伊勢丹展では、毎回とても人気の高い豊田陽子さん。
やってきた待望の春に、その作品がとてもよく響くのだと思います。
今回はどのような作品を出品くださるのでしょうか。
A1
手描き染めで一枚ずつ絵を描くように染めあげたストールと、新柄プリントや手染め生地を使って仕立てたお洋服を出品します。
ストールは花柄がメインで、特に今回のビオラの柄がお気に入りです。
また、お洋服用のプリント生地として新たに「witch’s garden」「カスミソウとバラ」「sparkle」(ブルーとグリーンの2種)をデザインしました。
これらのテキスタイルで仕立てたお洋服も出品予定です。
Q2
豊田陽子さんの好きな花を2種教えてください。
A2
好きな花はたくさんありますが、今選ぶとしたらカスミソウとネモフィラです。
カスミソウは、二十歳の誕生日に、5歳下の弟がカスミソウだけの大きな花束をくれたことがありました。
姉弟でプレゼントを渡しあうようなこともなくなっていた年頃になっていたので、とても驚きましたがすごく嬉しかったのを覚えています。
実家に帰れば、アルバムに気恥ずかしそうにカスミソウの花束を抱える私と、その隣で少し照れたような、でも満足そうな顔をした弟が写っている写真が
あるはずです。
それ以来、カスミソウの花を見るたびに、心の奥の小さな鈴が鳴る様な気がしていて、特別な花なのです。
今展に出す新作プリント生地にも「カスミソウとバラ」という柄をデザインしました。
よくある花束ではカスミソウは引き立て役の添え物のような立ち位置ですが、このデザインではカスミソウが主役でバラがちょこっと遠慮がちに点在している・・という
構成の柄です。
試作プリントの色調整が難航していた為、まだお洋服に仕立てあがっていないのですが展示会にはギリギリ間に合いそうなので、出来上がりが楽しみです。
ネモフィラはもう20年ほど前にひたちなか海浜公園に咲くネモフィラの丘を家族で見に行きました。
当時はまだ植え初めの頃でまだまだ植えてる途中だったような。。
でも空の青、海の青、ネモフィラの青が織りなす三層の風景に感動しました。
それ以来ネモフィラが好きで、ちょこちょことあちこちにモチーフとして描かれています。
『心の奥の小さな鈴が鳴る』
弟さんからのカスミソウの花束が、今も豊田さんの心の中で揺れている、ってなんて素敵なことでしょう。
その感性から生まれた作品は、きっと使い手の心の奥の小さな鈴の音を奏でてくれることでしょう。
豊田さんは全日在店くださる予定です。
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