ソラノノオト
作品展に寄せて

みんな違って、みんないい

2020.05.01

つれあいの尚友制作の真竹の買い物籠が5つ出来ました。


(あ、写真は4つ!ですけれど!!)

いつもよりちょっと小振りなサイズです。
私自身は、車で利用することが多く、自身も大柄(167㎝)なので、大きな籠を愛用していますが、
私よりも小柄な方だったり、電車で主に使う方からは小振りな籠のリクエストをいただくことが多かったのです。

もっとも、持ち歩くだけではなくて、野菜入れや毛糸玉など各種物入、くず入れなどインテリアにもおすすめしています!

民具の師匠に習った竹細工。
本来の買い物籠として、たっぷりサイズが基本だったのでしょうか。
つい大きく作ってしまうところを、小さく、ちいさく、チイサクね。
とお願いして出来上がった5点。
(といっても、いつもより「ちょっと」小振りなだけで、ふつう?サイズな印象ですが)
完成してみれば、大きさ、微妙に違っておりました。
その時の竹なり、手なり、ということでナチュラル、ご愛敬。

尚友の竹細工は、青竹細工。
切り時に切り出した真竹を油抜きせず、そのままヒゴにして編んでいきます。
一方、最初に油抜きをして色を揃えて編む白竹細工もあります。
青竹で編んでも、徐々に青味は抜けて白く(茶に)なっていくのですが、
油分を強制的に抜いていないので、道具としては丈夫であると思います。
また、経年変化の中で、より艶やかなあめ色に育ってくれます。

ただ、販売の場面から言うと、色が抜けていく過程の説明がちょっとややこしい、
ということはあるかもしれません。
最初から均一な白竹の方が販売時は理解されやすいような。
けれど、青竹からじんわりあめ色に育てていくのは、ほんとうに楽しいですよ。

今回の5人兄弟!をみても、ひとつひとつ同時期に順番に編んだのに、色がそれぞれ違いますね。
でも、じきに色だけで言えば、同じになります。
同じ年に切り出した竹ですが、ヒゴにしたタイミングが違うとこうなるんですね。

もっとも、尚友にすれば、いずれ同じ色になるため、最初の色の違いはまったく気にしていません。
民具としては意味のないことだからでしょうか。
なので、こうしてひとつの籠の中にも色の違うヒゴが混在しています。

民具だから丈夫であればよい。
極端に言うと、そう考えていた感じの尚友でしたが、
8年ほど前、現代の名工、廣島和夫さんと出会ってから、制作姿勢が変わったように思います。
丈夫で使いやすくは心がけていましたが、そこに美しくありたい、という願いが加わったような。
竹細工は、縁巻き(この買い物籠で言えば、籠の部分の上部の綴じている部分)が特に難しいのですが、ここの工夫など懸命に行っています。
(縁巻き、今は籐(とう)で巻く作り手もいらっしゃいますが、
もともと籐は日本には無かったものなので、昔ながらの竹で行っています。
竹ヒゴで縁を巻くのって、見ていても工程の中で一番難しそうです)

ちなみに、取っ手に巻いているのは「ツヅラフジ」。
房総の山の北斜面から採集したもの。
ひとりで行くのはちょっと危険なので、行くときは竹細工ができるR君を伴って冬場に採集してきています。

この画像、奥が私の籠。
18年愛用中。
縁と石擦りは、修理してもらって使い続けています。
隅のうっすら緑色の縦に入った竹、わかるでしょうか。
こちら、無料でお直しさせていただいております。
(送料のみご負担いただいております)

石擦り(いしずり)というのは、籠の下部四隅を補強しているパーツのこと。
下に置いたときに、この石擦りが直接当たってくれるので、本体が傷みません。
なので、この石擦りは消耗品ともいえる部分、傷んだ時には、いつでもお持ちになってください。

ヒナタノオトオープンの13年前からしばらく、せっせと作っておりました買い物籠。
お手持ちで修理が必要なものがございましたら、ぜひお問い合わせください。

そして、ここ数年は物書き時間、読書時間、家の大工時間、、、
が忙しくあまり制作できなかったこの籠。
今回はまとめてご紹介させていただきました。

オンラインストア「ソラノノオト」では、一応ひとつづつ撮影して個別にアップいたしました。
色の違いは、じきに一緒になりますので選択の条件としてはあまり気にされなくてよろしいかと思います。
サイズもほぼ一緒です。
強いて言えば、径と本体高さ(深さ)にやや違いがありますので、深め、浅めのご希望でしょうか。
この中で一番大きいのが4番、浅いのが3番、もっとも小ぶりが5番、という感じです。

尚、大ぶりサイズをご希望の方がいらっしゃいましたら、リクエストお出しください。
完成しましたら、お知らせいたしますね。

というわけで、5つの買い物籠。
みんな違って、みんないい!
楽しく見比べてみてくださいね。

ソラノノオト → click
(5月2日土曜日12時より販売いたします)

ありがとうございました。
今回完売いたしました。
次回、パン籠などを出品予定にしております。